自分にしてもらいたいことは…

『…何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。』(マタイの福音書7章12節)

あるアメリカの企業が“統括ディレクター”という職種を募集、インターネット上でその面接が公開されました。面接官は、インターネット上で面接にきた一人一人にその仕事の説明をしていきます。すると面接にきたすべての人が、その仕事内容に驚き、怒り出します。なぜならその仕事内容は、年中無休(24時間休憩なし)。時には徹夜でお客につきっきりで寄り添わなければならず、更に驚く事に無給!実は、母の日のギフトを贈る会社のドッキリ企画でした。“統括ディレクター”とは“母親の仕事”だったのです。このように提示されると改めて母親の仕事は大変なものだと思わされました。経験しないとなかなか気付かないことがあります。“何事でも”と云われると、ちょっときついですが、受けた愛は他の人にも与えていきたいと思わされました。

上記の箇所はただ良い行いに努めよと語っているだけではありません。私たちには気がつきにくいけれども注がれている愛があることを示しています。それは神様の愛です。神様は母親と同じように、いやそれ以上に、私たちを愛し、寄り添っておられるお方です。その愛は十字架の上で示されました。神であられるのに人となられ、何の罪も犯したことはないのに、世の人々のすべての罪を背負って十字架に架かりました。それは自分の罪故にほろびに向かっている私たちをその罪とその滅びから救うためです。私たちは自分たちが何かをする前に、すでに大きな愛を神様から受けているのです。